遺言 2026年5月20日

第4回 遺言書ついて:遺言書に書いてはいけないこと・無効になる条件

「遺言書を書いたのに、死後に無効と判断された」——こんな悲劇は実際に起きています。せっかく書いた遺言書が役に立たなかったとなれば、遺族にとっても大きなショックです。 ● 自筆証書遺言が無効になりやすい理由 違反内容具体例全文が自筆でないパソコンで本文を打った(財産目録除く)日付がない・不完全「令和6年吉日」はNG /「令和6年1月」もNG押印がない認印でもよいが、必ず必要代筆されている体が不自由でも他者が書くのはNG訂正方法が間違い正しい訂正方法(二重線+印+署名)が必要 ● 遺言書に「書けないこと」 「長男と次男は仲良くすること」→ 法的拘束力なし 「葬儀は家……

障害福祉サービス 2026年5月9日

第12回(最終回):サービスを使いながら働く!就労と福祉の両立

はじめに シリーズの最終回は「働くこと」と「福祉サービスを使うこと」を両立するためのポイントをお伝えします。「サービスを使いながら働いてもいいの?」「収入が増えたらサービスが使えなくなる?」そんな疑問に答えます。 働きながら福祉サービスは使えるの? 使えます。一般企業で働きながら、障害福祉サービスを利用し続けることは可能です。 働き方併用しているサービス例一般企業でパート勤務居宅介護(帰宅後のサポート)・グループホーム在宅ワーク自立生活援助・訪問系サービス就労継続支援A型グループホーム・居宅介護 収入が増えたらサービスが打ち切られる? 打ち切りにはなりません……

障害福祉サービス 2026年5月9日

第11回:精神障害のある方が使えるサービス特集

はじめに 精神障害のある方の中には、「自分は福祉サービスを使っていいのかわからない」「手帳がないと使えないと思っていた」という方が少なくありません。今回は精神障害のある方に向けて、使えるサービスをまとめます。 💡 手帳がなくても使えるサービスがあります。精神障害者保健福祉手帳を持っていなくても、自立支援医療の受給者証や医師の診断書で申請できる場合があります。 精神障害の対象範囲 統合失調症 うつ病・双極性障害 不安障害・強迫性障害 発達障害(ASD・ADHD・LDなど) 高次脳機能障害 依存症(アルコール・薬物など) 精神障害のあ……

遺言 2026年5月6日

第3回 遺言書ついて:公正証書遺言の作り方・費用・流れ

公正証書遺言を実際に作るための「手順・必要書類・費用」を具体的に解説します。少し手間がかかりますが、一度作れば家族が安心できる「最大の贈り物」になります。 公正証書遺言作成の流れ STEP 1    遺言の内容を決める 誰に何を残すかを決めます。相続人の氏名・続柄、渡したい財産、付言事項(家族へのメッセージ)などを整理しましょう。 STEP 2    証人2人を用意する 推定相続人・受遺者・未成年者はなれません。身近にいない場合は行政書士や司法書士に依頼できます。 STEP 3  &nbs……

障害福祉サービス 2026年5月5日

第10回:子どものための障害福祉サービス(児童福祉法との関係)

はじめに 「うちの子、発達が気になる…」「障害があると診断されたけど、どんな支援が受けられるの?」そんな保護者の方の疑問にお答えします。18歳未満の子どもの支援は、主に児童福祉法に基づいたサービスが中心になります。 子どもの障害福祉サービスの全体像 種類根拠法主なサービス障害児通所支援児童福祉法児童発達支援・放課後等デイサービスなど障害児入所支援児童福祉法福祉型・医療型障害児入所施設 児童発達支援とは? 就学前(0〜6歳)の障害のある子どもが通う、療育・発達支援の場です。言語・運動・認知などの発達支援、社会性・コミュニケーション能力の育成、保護者へのサポート・育児……

障害福祉サービス 2026年5月4日

第9回:費用はどのくらいかかる?自己負担の仕組みと上限額

はじめに 「サービスを使いたいけど、費用が心配…」という声はとても多く聞かれます。今回は障害福祉サービスの費用の仕組みを解説します。結論から言うと、多くの方が思っているよりも費用は抑えられる仕組みになっています。 基本的な仕組み:原則1割負担 障害福祉サービスの利用料は、かかった費用の原則1割を利用者が負担します。残りの9割は国と自治体が負担します。ただしこの1割負担にも、月額の上限額が設定されており、それ以上はかかりません。 所得区分と月額上限額 区分対象世帯月額上限額生活保護生活保護受給世帯0円低所得市町村民税非課税世帯0円一般1市町村民税課税世帯(所得割16……

遺言 2026年5月4日

第2回 遺言書ついて:自筆・公正証書・秘密証書の3種類を徹底比較

遺言書には3種類あります。種類によって法的効力や手間、安全性が大きく異なります。今回は3種類の遺言書を徹底比較します。 ① 自筆証書遺言(じひつしょうしょゆいごん) 全文を自分で手書きする遺言書です。費用はほぼ無料で、証人も不要です。ただし書き方のルールが細かく、日付の書き忘れ・押印なし・ワープロ使用などで無効になった例があります。死後に家庭裁判所での「検認」手続きが必要です(法務局保管の場合は不要)。 ② 公正証書遺言(こうせいしょうしょゆいごん) 公証人(国が認めた法律の専門家)が作成する遺言書です。費用は数万円〜かかりますが、専門家が作成するため法的に確実です。原……

遺言 2026年5月3日

第1回 遺言書ついて:遺言書がないと何が起きる?実話ベースの事例

「うちは家族仲がいいから、遺言書なんていらないよ」——そう思っている方は多いです。でも実際には、仲のよかった家族が遺言書ひとつないことで取り返しのつかない関係になってしまうケースが後を絶ちません。 事例1:「実家は長男が継ぐもの」が通じなかった Aさん(60代・男性)の父が亡くなりました。父は生前「実家は長男のお前が継ぐ」と口頭で伝えていましたが、遺言書はありませんでした。妹2人は「口約束には法的効力がない」と主張し、調停まで発展。解決まで2年以上かかり、兄妹の関係は修復不可能になりました。 ポイント:口頭での約束は法的に無効です。遺言書があれば、Aさんの意思は尊重されていま……

障害福祉サービス 2026年5月3日

第8回:相談支援専門員の役割って?サービス等利用計画とは

はじめに 障害福祉サービスを利用する上で、とても重要な存在が「相談支援専門員」です。「何をしてくれる人なの?」「計画って必要なの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。今回はこの2つを詳しく解説します。 相談支援専門員とは? 相談支援専門員は、障害のある方やその家族の生活全体をサポートする専門家です。「ケアマネジャー」の障害福祉版、とイメージするとわかりやすいかもしれません。 役割内容相談・情報提供サービスの種類・申請方法などの案内計画作成サービス等利用計画の作成・更新関係機関との連携医療・学校・就労支援との橋渡しモニタリング定期的に計画の見直しを行う緊急時の対応……

障害福祉サービス 2026年5月1日

第7回:生活介護・自立訓練とは?日中活動の選択肢

はじめに グループホームや自宅で生活する方が「日中、どこで何をして過ごすか」はとても重要なテーマです。今回は日中活動の場として代表的な「生活介護」と「自立訓練」を中心に解説します。 生活介護とは? 生活介護は、常時介護が必要な方が日中に通う施設で、入浴・排泄・食事などの介護を受けながら、創作活動や生産活動に参加するサービスです。障害支援区分3以上(50歳以上は区分2以上)の方が対象です。 時間活動例9:00送迎車で到着・健康チェック10:00創作活動(絵・工芸・音楽など)12:00昼食・休憩13:30軽作業・レクリエーション15:00入浴介護(希望者)16:00送迎で帰……