
はじめに
前回は「障害福祉サービスとは何か」という全体像をお伝えしました。今回は「実際に使いたいと思ったら、どうやって申請するの?」という、多くの方が最初に悩むポイントを丁寧に解説します。
申請から利用開始まで、全体の流れ
STEP 1|市区町村の窓口に相談・申請する
どこに行けばいい?
お住まいの市区町村の福祉課・障害福祉課・障害者支援課(名称は自治体によって異なります)に行きます。わからない場合は、市区町村の代表番号に電話して「障害福祉サービスの申請をしたい」と伝えれば案内してもらえます。
相談だけでもOK
「まだ申請するかどうか決めていない」「自分が対象かどうかわからない」という段階でも、相談だけすることができます。窓口のほか、指定特定相談支援事業所(地域の相談窓口)に相談するのもひとつの方法です。
申請に必要なもの(一般的な例)
- 印鑑
- 障害者手帳(お持ちの方)
- マイナンバーカードまたは通知カード
- 診断書(求められる場合あり)
※自治体によって必要書類が異なるため、事前に確認することをおすすめします。
STEP 2|認定調査(聞き取り調査)
申請後、市区町村の職員や委託を受けた調査員が自宅や病院などに訪問し、日常生活の状況について聞き取り調査を行います。
| 調査の分野 | 具体的な内容例 |
| 移動・動作 | 歩けるか、車いすを使うか |
| 身の回りの行為 | 食事・入浴・トイレは自分でできるか |
| 意思疎通 | 言葉でやりとりできるか |
| 行動障害 | パニックや自傷行為はあるか |
| 特別な医療 | 痰の吸引・人工呼吸器などが必要か |
💡 「いつも頑張ってやっている」「人前だからできている」という状況で答えてしまうと、実際より軽く見られてしまうことがあります。「できない日」「サポートが必要な状況」を正直に伝えることがとても大切です。
STEP 3|審査判定・障害支援区分の認定
| 区分 | 支援の必要度のイメージ |
| 区分1 | 比較的軽度。日常生活でのサポートは部分的 |
| 区分2〜3 | 中程度。日常のいくつかの場面でサポートが必要 |
| 区分4〜5 | 重度。多くの場面で継続的なサポートが必要 |
| 区分6 | 最重度。常時の介護・見守りが必要 |
STEP 4|サービス等利用計画案の作成
区分が決まると、「どのサービスをどのくらい使うか」という計画を立てます。これをサービス等利用計画といいます。原則として、相談支援専門員(地域の相談支援事業所にいる専門家)に依頼して作成してもらいます。費用は無料です。
STEP 5|支給決定
サービス等利用計画案をもとに、市区町村がどのサービスを、どのくらいの量・頻度で支給するかを正式に決定します。決定後は「障害福祉サービス受給者証」が発行されます。
STEP 6|サービス事業所と契約・利用開始
受給者証が手元に届いたら、利用したいサービスの事業所を選んで契約します。相談支援専門員に紹介してもらうか、市区町村のリストや国のサイトで検索することができます。
※ このブログは一般的な情報提供を目的としています。個別の状況については、お住まいの市区町村窓口または相談支援事業所にご相談ください。